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ブログです。

ダークヒーローの描き方について

ダークヒーローと言うのは、犯罪者くずれのヒーローだったり、世間に負い目があるようなヒーローのようなもので、つまり――
 ・ルパン三世
 ・スパイダーマン
 ・バッドマン
などが上げられます。

これらのヒーローが、ダークな一面を持っていながら、ヒーローとして共感を得ているのは、その内面や、行動に普通の人が見て共感できるところがあるからです。
もしくは、敵対しているライバルが、より凶悪な人物で、社会に対して嫌悪される対象であり、それを退治する役割を担っているからこそ、応援したくなるのです。

最近、(タイトルは上げませんが)、上記の共感を呼ぶポイントが全くないダークヒーローを見ました。
相手にしているライバルキャラがもう少し酷いキャラとして描かれていれば、そのヒーローに共感を覚えるのかもしれませんが、全然中途半端でしたので、ヒーローがまったく引き立っておりませんでした。

犯罪行為をして、ライバルを倒すのですが、どんぐりの背比べです。
主人公に対しても、ライバルに対しても、まったく感情移入できませんでした。だって、犯罪者ですからね(笑)。
さらに踏み込むと……、その犯罪行為をしているヒーローが、スタイリッシュで完璧な人間として描かれており、ルパン三世のように愛嬌がありません。せめて愛すべき部分が見えてくればよかったのですが、スカしているだけのイタイ人にしか見えませんでしたねぇ。

ここから考えられるのは、ダークヒーローを描きたかったら――、
 ・愛嬌をもたせる
 ・ライバルを極悪人にする
のどちらかが必須だと思います。
もちろん、共感すべき「過去」も大事かもしれませんね。