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うつで退社かぁ・……、粘って欲しいがねぇ

 なかなか難しいのはわかったうえで、粘ってもらいたいと思ってしまう。そして、頑張れないのはわかったうえで、頑張って貰いたいと思ってしまう。同僚というか、後輩と言うか、会社の近しい人がうつで退職するらしい。3月は、そういう時期なんだろうね。何年も前も、同じような感じで辞めていった人がいた。
 辞めていって、幸せを掴んでいる人もいるわけだから、別に会社にしがみつくことが良いことではないのかもしれないが、同僚として仕事していた情があるために、残ってもらいたいという人情が出てしまうのだ。

 正直なところ、中小企業でなく、大企業で資本がたくさんある会社なら、少しだけ粘って見ても良いと思う。中小企業でうつで休職されると、経営上(言葉が悪く申し訳ないが)負債でしかない。利益を出さず、給与を支払うだけだと、経理では負債の部に追いやられてしまう。ウェットに考えれば、何をいっているんだとなるが、ドライに考えなければ、冷静な思考は取れない(同僚が辞めるということで冷静さを失っている場合もあるが)。

 多少の負債を抱えてもビクともしない資本(資産)を持っている大企業であれば、経営上のリスクは抱えるものの追い出すなどという暴挙に出ることもなく、休職が認められて復帰を目指すことも出来るはずだ。実際に何年も休職していた人もいるわけだし(現在その人がどうなったかは知らないが)。やめて転職するほうが、その人にとっても高リスクだ。うつ病で休職期間があると、基本は採用に不利になる。どんなに綺麗事を言っても、不利になるものは不利になる。会社は慈善団体ではない。利益を追求して、会社員を食わせねばならないのだ。利益をつくために一緒になって頑張れる人を募集しているのであって、その道のハードルとなるものをわざわざとるはずがない。

 あえて厳しいことを書いている。
 鬱病の人が見たらショックだろうが、現実はこんなものなのだ。残念なことに社会は優しくはない(こういうグレー、ブラックな側面が社会には絶対あるわけで、それを許容できないともしかしたら崩れちゃうのかもしれない。つまりいい加減に生きれないから、真面目だから病に落ちてしまう……・)。

 話が前後するが、やはり転職のリスクを考えると、現在頑張っているところで粘れるだけ粘って、休職してしまったほうが良いだろう。経営者には悪いが、実はそのほうが本人も安心できるのではないだろうか。転職がうまくいくかわからないという不安もあるだろう。ちょっと白い目で見られるくらいで済むなら、現在のところに復帰したほうがお得だ。

 ただ、何を言ってもうつ病になって辞めたい、やめると言い出した以上はもうどうにも止まらないんだろうね。
 そうなる前に、いい加減になっていいんだよと、せめて伝えられれば良かったのだけど(偽善だな~)。これから、4月になると新卒が入るが、とにかく、1年目はテキトーにいけ、そして2年目から頑張れと言いたい。
 1年目に覚えるべきは、仕事ではなく、社会のグレーな部分を感覚的につかむことだ。たった1年損するくらいどうでもいいだろう。そのさき30年働き続けられるならね。30年同じ会社もしくは転職してもやっていく力を付けたいなら、1年目はテキトーに肩の力を抜いて、社会って曖昧で、グレーで、いい加減なんだな、ということを学んでいったほうが良いだろう。2年目から頑張れば、1年目が悪かった分、評価がガラッと良い方に変わる。一石二鳥だ!

 鬱になる前に、「あ、もしかするとヤバイかも」と体の変調に気づいたら、ちょっと休憩しよう。それが続けるための秘訣だ。マラソンだって、時々水を飲むだろう。あれと同じ原理である。