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コナン映画(10作目)

 正直、私には合いませんでした。
 というか、非常に不愉快です。これまで1作目から見てきましたが、他の作品に類を見ないほどの駄作。クソです。
 調べてみましたが、これが10周年作品のようですが、この程度の内容で、よく出したと言えますね。脚本が出来上がった段階で、つまらないとわかっていたはずですが、それを回収しなかったのは、現場の責任です。ベテランの脚本家に、修正要望を出せないなら、はじめから依頼するのをやめたほうがよいでしょう。
 ベテランだから、どんな時でもいいものが作れるというわけではないということが、この作品で証明された気持ちです。

 ほんとにクソでした。
 やや、怒りを覚えますね(笑)。


 少し冷静になって振り返ってみます(深呼吸)。


 前半の展開は緊張感があってとても好印象でした。前半の引きは、他の9作と比較しても遜色ありません。サスペンス色が強いため、前半に限って言えば、一番良いかもしれません。
 ただ、後半の伏線の回収方法がすべて荒いです。まとめきれなかったため、やっつけで終わらせようとしていますね。ココが、クソ過ぎます。脚本家の能力不足でしょう。ミステリーとトリックについて、まったく頭の回転が追いついていない。
 本来であれば、主人公たちが謎を説いていかなければいけないのに、ほとんど警察に話を聞いて謎を解いてもらっていきます。一応主人公たちが問題を説いている部分もありますが、根幹に関わる部分は、警察の話を聞いているだけでした。

 コナンが気絶している間に警察に調べてもらって、車の中で会話だけで伏線を回収&事件を説明するなんて、コナン史上ないほどの事例です。主人公の存在意義がまったくありません。実際にコナンも「すでに警察が調べて、真犯人を詰めている」と言うようなことを劇中で言ってます。もう、興醒めです。

 上記も含めて、不満点のオンパレードです。
  ・コナンがなぜシステムに詳しいのか?
  ・ラストのジェットコースタ、キッドの展開はいらない
  ・遊園地の窃盗犯のくだりはいらない
  ・灰原、警察が優しさを見せて、欄たちに
   真実を語らないが、それは優しさではなく、
   演出上そうしたかったからそうなっているという、
   演出家の傲慢さが透けて見える。

 などなど、演出家が仕事をしていないのがよくわかりました。
 緊張感を出すために、演出している部分も、キャラクターが自主的に動いているようには見えず、演出家に動かされているように見えましたね。
 兎にも角にも、後半のクソ展開に腹が立って仕方ありませんorz。


 この作品がどれだけ駄作だったかは、売上の上でも如実に現れてますね。
 本作は、興行収入30億円を達成してますが、次の作品では25億まで減っております。本作を見て、次を見る意欲をなくした人が、5億円分いるというわけです。
 前作の面白さが次作の売上に影響するという推移は、これまでの興行収入からも見て取れます。

1)時計じかけの摩天楼⇒11億円
2)14番めの標的⇒18億円
3)世紀末の魔術師⇒26億円
4)瞳の中の暗殺者⇒25億円
5)天国へのカウントダウン⇒29億円
6)ベイカー街の亡霊⇒34億円>ここまで右肩上がり
7)迷宮の十字路⇒32億円>ベイカーが期待はずれだったため落ちた
8)銀翼の奇術師⇒28億円>十字路がダメだったため落ちた
9)水平線上の陰謀⇒21億円>奇術師がダメだったため落ちた
10)探偵たちの鎮魂歌⇒30億円>水平線上が良かったので上がった。
11)紺碧の棺⇒25億円>鎮魂歌がカスだったので急落


 今作の何がダメだったかというと、
 次を見る気力をなくさせたことが、本当にダメでした。「この先も駄作が続くんなら、見るだけ時間の無駄だ」と思わせてしまったことは、スタッフに自覚を持ってもらいたいものです。原作が面白いから続いているだけで(当時はね)、そういうところに甘えないで作ってもらいたいものです。


 いや~、本当に不愉快でしたorz。
 期待した分、反動が大きい。