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やる気がでない

 どんな状態でも平然と出来る強靭な精神力を持っていても、いつかは集中力を失う時が来る。やる気がでないで、だらだらと時間を消費してしまう。誰もが平等に、無気力になり得る。自分だけが、特別にやる気が無い状態になることはなく、皆同じように集中していたり、だらけていたりする時があるのだ。

 さて、このやる気が無い状態の時、無理に活動すべきだろうか?
 自分を奮い立たせて、やるべき仕事・事柄を遂行するべきだろうか?

 昔々、信念と理想に人生を費やした維新志士たちであれば、やる気が無い状態でも、なんとかモチベーションを奮い立たせたかもしれない。彼らには、日本を変えるという大義があったため、自分のことすなわち小事を無視したのである。
 現代においては、なかなかそういう状態に自分を置くことができなくなっている。べつに、無理やりやる気を出すように仕向けても問題はないのだが、自分自身がそうしない場合は、得てしてだらける人が多い。

 こういうことを書いていることは、自分自身もやる気がなくなっていることを示しているといえるだろう。

 やる気は、奮い立たせるべきだろうか?
 江戸末期であれば、やらなければいけないことに注力せざるを得ないだろう。自分の命をかけて、幕府を倒そうとする。
 しかし、現代は、江戸末期とまったく様相が異なる。←当然だ。
 やる気をめちゃくちゃに出さなければいけない状況は、一部を除いてなくなってきていると言える。すなわちやる気を出さなければいけない状況が少なくなっているとも言える。実感は持てないかもしれないが、命をとしてやらなければいけないことは、殆どなくなってしまった。その甘い環境が、やる気がでない状態について、思い悩むようになってしまった原因なのかもしれない。
 いや、まさにこれは、いいわけだ。


 やる気がでないなら、やらなければいい。
 それが、自分に対して、無理せずゆっくりと気持ちを落ち着かせて前に進む推進力を蓄える効果を生むことになるだろう。
 スタートラインに立つまでの間、自分自身を見つめなおし、走りだすための準備をする。
 やる気が無い状態というのは、まさにその瞬間を指しているのかもしれない。