他人を批判して自己満足を得ること

ネット上では特にそうですが、他人のことをよく知らないで、一方的に批判する人が多いです。

CISさんが４０億を今週の乱高下で稼いだことに対して、「使う目的がなく稼いでいるのは尊敬できない」と言っている人がいましたが、「あなたに尊敬されようが、されなかろう」がCISさんにとっては関係無いことですよね。それなのに自分がさも正しいことを言っているかのように「尊敬できない」と他者を批判するのは、どうなのでしょう。その行為そのものが尊敬できないのではないでしょうか。

別に、使う目的がなく稼ぐことが悪いことではありません。稼ぐ目的が、漠然とした不安から駆り立てられてたからでも、お金を増やしたいと言う欲望でも、儲けのチャンスがそこにあるのに、参加しないのは損と言う損得勘定からでも、お金を稼ごうとするのは別に悪いことではありません（それにその後数億の損失も出しましたしねぇ）。

自分の価値観を守ろうとするために、他人を批判したところで、客観的に見れば、自分の愚かさをそこで証明しているだけです。「自分の頭の中だけで考えた常識」が正しく、他人の頭の中で考えた常識が間違っていると決めつけているのではないでしょうか。

そもそも自分が迷惑を被ったわけではないのに、どうして他人を批判するのでしょう。自分の無意識のコンプレックスを逆なでされているだけのような気がします。その批判に正当性も論理性もない。

それに、今回の乱高下で、個人投資家のCISさんは４０億稼ぎましたが、海外の投資家や、国内の機関投資家は、もっと稼いでいるでしょう。なぜ個人が４０億投資で稼ぐことが批判されるのか？　投資という行為だけ見れば、機関投資家と何ら変わりありません。たまたま、個人で稼いだからニュースに上げられましたが、企業の中で空売りを仕掛けまくって儲けているディーラーも少なからず存在しています。

狭い視野で考えていては、本質はなにも見えてこないでしょう。そして見当違いの批判ばかりしてしまうのです。