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ブログです。

脚本家・シナリオライターの資質について

大きく二分すると、

  ・原作をかける脚本家

  ・原作をまとめる脚本家

に分けることができます。

 

ベテランの域に達すれば、この両方の資質を持ち合わせている脚本家もチラホラと出てきますが、若手~10年選手程度であれば、まだまだ自分の特異な資質しか力を発揮できないでしょう。

 

激しく批判されている、NHK朝ドラ「まれ」の脚本家である、篠﨑 絵里子さんもまだまだ準若手?クラスの人でしょうから、まだ自分の資質以外の能力がうまく発揮できていないのかもしれません。

 

これは脚本家を責めるには酷なところがあるかもしれませんね。ただ日常生活において非論理的な脚本を描いてしまったことについては、甘んじてその評価を受けるべきです。一般的な感性で捉えてみたときに、なぜそれがいけなかったのかを分析することは脚本家にとってはとても勉強になることでしょう。

 

責任をもし誰かに押し付けるならば、それは篠崎さんを選んだ、プロデューサーです。責任者が、責任を果たすべきです。放送されなければプロデューサーがシナリオの中身を見れないということはないですよね。まず上がってきた原稿に対していちゃもんをつける立場にあるのが、責任者(スタッフ)ですから彼らがしっかりとした感性でものを見ていないということです。

 

ヒット作を作るためには、視聴者が嫌だと思うことをあえて入れていく必要がありますが、脚本上の不備を持ってして、嫌だと思わせたのではまったく意味がありません。シナリオの中身で、トラウマを持つほどの強烈な話を書かなければダメでしょう。例えが古いですが、おしんとか、登場人物が凄惨辛辣なシーンに貶められ、そしてそれを越えていくというのが良かった。

 

話を戻しますが、ライターに資質とは真逆の仕事をさせると、その後で仕事をするスタッフが悲惨な目にあいます。糞つまらないシナリオで、絶対に批判されるとわかっていながら、プロデューサーや脚本家、監督が全然修正しようとしないところに、それを映像に落としていかなければいけない。フラストレーション以外のナニモノもないですよね。

まぁ、まとめることが得意なライターが、自分の資質についてまったく理解せずに意気揚々とシナリオ制作及び権力を振るっていることも厚顔無恥ですけどね。