ヤンキーについて
10年ほど前からヤンキーは絶滅危惧種になっています。
暴走族も同様に減ってきていて、今は特定のグループを持たずラインで走る時に集合する程度の名無し族が増えているそうです。
そもそも、暴走族は車好き・バイク好きの延長で、つっぱりがツーリングを楽しむところから発生してますので、グループを持たなければただ危険なドライバーでしかありませんよね。
ヤンキーや、暴走族が廃れていくなかで、それに変わるものとして、半グレ、マイルドヤンキーなどが増えてきているようです。「半」「マイルド」と修飾し、甘くなったヤンキーと表していますね。
紛らわしいですが、半グレとマイルドヤンキーは、それぞれ別の生態のヤンキーを示してます。
半グレの定義は、溝口敦氏による「暴力団に属さず、犯罪行為を繰り返す集団」。
マイルドヤンキーの定義は、原田曜平氏による「地元に根ざし、同年代の友人や家族との仲間意識を基盤とした生活をベースとする若者」。
つっぱり、暴走族の延長にあるのは、おそらくマイルドヤンキーの方ですね(そう言えば、つっぱりって書きましたけど、どういうものかよく知らなかったりします(笑))。
上記の定義だけ見ると、マイルドヤンキーはちょっと取っ付きにくいだけで、良い奴な気がします。
半グレは、犯罪行為を繰り返すとあるように、ただの犯罪集団です。
もともと、一部の暴走族は、暴力団の後ろ盾を持って危険な運転をしていた歴史があります。若い頃は暴走族、大きくなったら卒業して暴力団へ、というエスカレータが存在し、暴力団の構成員増加に一役買っていました。暴力団に搾取される側・手駒として使われる側が暴走族側だったのです。
しかし、義務教育と高等教育の成果でしょうか。頭の良い暴走族が現れることで、そのエスカレータは崩されてしまいます。
暴走族を卒業したあと、暴力団に入ることなく自分たちが新しい組織を作り、そこで犯罪行為を行うようになっていったのです。組織の構造は暴力団と同じようなもので、結局は頭がスゲ変わっただけで中身は大きく変わらないでしょう。ある意味現代の暴力団の姿、とでも言うべきでしょうか。
現代のヤンキーは大きくふたつに分けることが出来ますが、その様態はまったく別のものです。ただの犯罪グループと気のいいにーちゃんねーちゃんたち……。
これは言い方の問題ですが……(気のいいにーちゃんねーちゃんもバカッターで見られるようにボーリング場で土下座させちゃうわけですし)。
これを見て思うことは「普通に生活しちゃだめなんですかね?」というところでしょうか(笑)。
その人達の人生を卑下しているわけではないですが、無理に刺激を作らなくても、普通の人生も結構楽しめると思います。