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ランボー 怒りのアフガン 感想

ランボー 怒りのアフガン観ました。

面白かった、といえば面白かったのですが……。
この作品は、もしかしたらランボーシリーズにはなくてもよかったのかな、とも思いましたね。
いや、もしかしたら、これがランボーの最後の作品でなくてはいけなかったのかもしれません。

1作目から反戦を社会からの批判と言う形で表し、2作目では軍からの裏切り(国の戦略で兵士が捨てられるということ)で表現してきて、3・4作目で世捨て人となった兵士が、初めて大切な味方(共感者・協力者)を得て社会復帰する。

3作目と4作目のコンセプトが被っています。
話の内容は違いますから、どちらもあって良い話だと思いますが視聴後、この作品の意味ってなんだろうと、考えてしまいました。
見る順番が4作目→1作目→2作目→3作目だったのがまずかったかもしれません。
1から順に見ていれば、3作目で感じた違和感は特に感じなかったのかもですね(笑)。


本作は、全2作に比べると、よりアクションエンターテイメント要素がふんだんに盛り込まれています。爆発シーンもさることながら、乗馬を使ったアクションも入っています。乗馬のシーンは、全体の流れの中では不要ですが、現地住民との心の結びつきを表現するという意味では良い効果があったのではないかと思います。

銃撃戦ばかりのランボーにおいて、いっときの清涼剤のような癒やしがありました。それは、ランボーが初めて見せた人間らしい茶目っ気ではないかと思います。冷静・冷酷にミッションをクリアしていく最高の戦争マシーンが、現地住民の遊びの輪に入り、勝利するためにムキになる描写は、これまでのランボーには観られなかった描写です。
1~4の中で、唯一人間らしさが観られるところかもしれませんね(1で、トラウマを吐露するシーンは、人間らしさを得られなかったことの独白のため、人間らしさと言う見方ができません)。

現代において、マッチョイズムが衰退していった成果、筋肉隆々のアクション俳優があまり観られなくなってしまいましたが、ランボーのような愚直な漢を描いた作品も結構面白いです。
普通にカッコイイと評価できる人物でしたね。ランボーは(笑)。