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映画の汗臭さ

最近ランボーシリーズを見ていて感じたのは、現代の映画に見られない汗臭さを画面から感じることです。

汗臭さとは、体臭のことではありません。
登場人物が事件を解決するために、ガチで体を張っていると言うことを隠喩したまでです。

爆発している中や、ヘリコプターに銃撃されている中を、全力疾走する躍動感は、今の日本映画にはない雄々しさがあります。
この雄々しさは、昔の日本映画にはあったものです。一番わかり易い例を挙げると、黒澤明の「七人の侍」の最後のシーン――村に襲ってくる野武士をぬかるんだ地面に足を取られながらも、全力で迎え撃つ。

鬼気迫る熱さが、スクリーンを通して伝わってきました。ランボーにも同様の熱さが備わっています。

現代の日本映画は、マトリクスの登場以降からスタイリッシュなアクションシーンばかりに偏っており、泥臭さが画面から感じられなくなってきましたね。観客がそれを望んでいないのかもしれませんが、なんだか寂しい限りです。
映画を見る層が、そういうものを求めなくなったのかもしれません。いや、これは憶測ですね。何の根拠もありません。実際に今日本でどんな映画が放送されているのか、まったく知らないのですから(笑)。

え!?
いまもどこかで映画が放映されてるんですか?

と驚いてしまうくらい、映画から離れた生活をしています。
映画のみが娯楽ではなくなってしまったのが、大きな要因でしょうか。それに映画館にいかなくても、面白い映画がウェブで見れるようになりました。映画館の大画面高音質で見なくても、映画を見る分にはとても満足できます。

これ、映画業界だけに言えることではないですよね。
要件を満たせば、高品質大画面である必要はない……こういう考え方が広まっているのかもしれません。