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ランボー 怒りの大脱出

ランボーの2作目観ました。

タイトルに偽りなしです。
視聴者もランボー同様に怒りを覚えました(笑)。

ただ、今回の(視聴者が感じる)怒りも前回の怒りも、人間社会においてはわかる部分があって、戦争に巻き込まれて人生が狂ってしまうということについて、深く考えさせられる内容となってます。

マル印を上げたくなるくらいいい映画でした。

前回の戦争軍人が帰国して世間に受け入れられない理不尽さも、2作目にある管理職系の軍人が国のために倫理に反する選択を取るのも、どちらもやむを得ない部分があります。ランボーが怒り狂う理由もわかりますので、どうしても視聴者はどちらの見方も正しく捉えることが出来、二律背反のジレンマに陥ってしまうのです。

これが、ランボーの奥深さですね。
ただのアクション映画と思ったら大間違いです(いまさら何を言っているのか、と言う話ですが……)。戦争に参加した兵士について、非常に丁寧に描こうとしている良質の作品と評価すべきでしょうね。

兵士が、国のために戦っているのかは実はわからないところです。過去の日本であれば、お国のために――と、特攻をかけることもあるでしょうが、ランボーないし、ベトナム戦争に参加したアメリカ軍の兵士は、一種のバイト感覚で参加し、自分の命を守るために、敵と戦ったのではないでしょうか。

国のためでもなく、相手国のためでもない。自分自身のために戦う。
ある意味その影響が、帰国しても満たされないところに行き着く気もします。信念がわずかにあれば、迷うことなく戦争に参加できるでしょう。迷いのない戦士であれば、ある意味客観的に、自分の立ち位置を認識することが出来ます。戦争後も自分の予め想像することが出来、社会復帰もうまくいくかもしれません(トラウマなどの心的要因も無きにしもあらずですが)。

今作では、魅力的な女性も登場します。これも作品の味となっていますね。