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鎌倉投信の考え方について(1)

話題に上がっていたため、鎌倉投信の運用責任者の書籍『投資は「きれいごと」で成功する』読みました。
ついでに『日本でいちばん大切にしたい会社』も読みました。

考え方はとても賛同できます。
(以下誤読・誤訳あるかもしれませんがご容赦ください(笑))

一部の儲けたい投資家からは、賛同は得られないかもしれませんが、もともと投資に対する姿勢が違うため、相反してしまうのはしかたのないです。
「金融で金儲けしたい」VS「金融で社会貢献したい」と言う形ですかね(後者のほうがマイノリティでしょうか)。
鎌倉投信の運用責任者は後者の考えのもとに、資金を運用しているようです。

書籍にも記載されていましたが、多くのリターンを望んでいるわけではありません。
社会にとって必要な会社にお金を投資し、その会社が成長することで、投信が成長することを望んでいるようです。村上ファンドのような会社からお金を搾り取るような事はせず、一緒に支えあって成長しようとしている風に見えました(村上ファンドが悪いように書きましたが、それはそれで良いのです。ただ単に方向性が違うと言う話ですね)。

現在、金融で社会貢献をしようとするファンドはあまり見受けられません。
しかし鎌倉投信がもう少し成功して、金融を使って社会貢献できるとわかると利用者が一気に増え、それに合わせて似たようなファンドも一気に増えるでしょう。書籍にも書かれていますが、投信の運用ルールでは、一定の資金以上は運用するメリットが薄れていくため、ある一定のところで運用資金を止めなければいけません。そうすると、利用者が市場に溢れ、受け皿として第2、第3の鎌倉投信が生まれてくるというわけです。ブルーオーシャンに群がってくるわけですね。あくまで可能性の話ですが(笑)。

鎌倉投信の運用ルールも書籍に書かれており、そのメリット・デメリットも明らかになってます。利益の上昇については、ここ数年アベノミクスがありましたので、あまり参考になりませんので、今後の運用成績を注目したほうが良いでしょう。もし、このまま成長するのであれば、彼らの運用方法は、かなり金融業界のエポックになるでしょう。

経済、社会を支えるための金融――金融のあり方としてとても真摯で美しいです。
(参加するかどうかは、説明会を聞いてからの方が良いと思いますがね(笑))