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鵜呑みにしない。

 ホラ吹き、というか言葉巧みな人は、話し合いでもなんでも器用にまとめて、自分の思い通りの話の筋に進めたり、自分がよく見えるように言葉を使うのが得意だ。

 好感度が上がることを喋るのは、計算ではなく、本心からかも知れないが、あまりにも言葉巧みすぎて若干計算なのではないかと勘ぐってしまう。 また話を面白くするために、誇張して喋るのは日常茶飯事のため、実際どうなっているのかも判断付かない。

 本人は正直に言っているつもりでも、知らず知らずのうちにオオカミ少年になっていることが多いだろう。
 ただ喋れるということは、ある程度頭が切れるということ――つまり、物事を整理してまとめる力があるということ――のため、組織の上に立つことが多い。組織は役割を整理して、最大効率の利益を出すことが約束されなければいけないため、散漫としているところには、そういう人物がよくあてがわれる。

 組織においては重宝されるのに、何故か好感度が上がらない理由はそこに原因がある。
 本当のことを言っているかどうか、まったく伝わってこないのだから仕方ない!


 それが、今回のタイトル「鵜呑みにしない」に現れている。
「色々言ってくるけど、本当なのかな……」と勘ぐってしまうことが多い。それは、その人の生活にも現れていて、酷い浪費家に見えるが、周囲に漏らしてないだけで副職をしているのだろうと怪しんでしまう(副職が悪いということではない)。
 言語だけではなく、行動まで本心ではないのではないかと疑ってしまうということだ。
 ある意味、言語と行動は二人三脚であるから、行動自体も何か嘘なのではないかと警戒してしまうわけだ(警戒したからどうなるというものでもないが、一瞬そう考えてしまうということだ)。


 おそらく、こういう人は、どこかで可愛げを出しておくのが丁度良いのだと思う。完璧に喋ってしまうと、それより頭の悪い人は策略に騙されるのではないかと警戒してしまうが、抜けているところやダメなところを作っておくことで相手の警戒心を緩めることが出来る。

 完璧な人の周りにいる人と、外野にいる人では、その人に対する評価が違うだろう。
 外野にいる人は、完璧な部分しか見えないため、若干警戒してしまうが、近いところにいるとどじな部分を見ているため、信頼感が強い。

 ノミニケーションが必要という話が出てくるのは、ここに起因する。仕事でやりとりしていると、完璧な部分しか見えないため、信頼感が生まれない。仕事の関係でだと余計に利用されてしまうのではないかと勘ぐってしまうだろう。その疑心を生ませないために、ノミニケーションで抜けたところを見せておきたいのだ。