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ブログです。

勝てば官軍てなわけで

 ルールを逸脱できる特権を持っていることが、官軍ではないでしょう。
 逸脱した結果、勝つことができれば官軍です。

 わかっていることですが、官軍になる前のルールを逸脱した人に対する風当たりは強いです。ちょっとミスすれば叩かれる。社内からも社外からも……。社内の炎上は、その人に対する嫉妬もあるのかもしれません。ちょっと可愛そうになることもありますが、自分の中にもちょっとした嫉妬心がありますから、別に同情すれど言葉を掛けることはありません(得てして人間とはそういうものでしょう)。


 会社で働いていると、往々にして上記のような状況に遭遇します。
 古いことや同じことをしても儲からないので、ルールを外れたところ――つまりブルー・オーシャンを目指して新しいことをするのですが、そのたびに多くの優秀な社員がボロボロになってしまいます。体を壊す人もいます。


 ブルー・オーシャンを見つけて初めて、官軍として大手を振れますが、そうならないと結構厳しい現実がつきつけられます。役員からは、現状報告と改善施策の提示を求められ、別に助け舟を出すわけではなく、ただただ攻められるつける。担当者は必死に改善策を話しているのに、そうじゃないだの一点張りで「だったら改善策をちょうだいな」とツッコミを入れたくなるところです(笑)。


 これらの状況は、官軍になりさえすれば、がらっと景色が変わります。
 面白いので例を出すと、新しいプロジェクトを立ち上げる場合、その売りが立つまでに使用する予算は3億までと会社内でルール付けされています。3億の壁と呼ばれるもので、商品が販売されるまでに3億使ってしまうと回収することはおろか、ヒットさせることも出来なくなると言われてます。
 普通の社員は、それを守った予算書を出さないと、仕事を始めることすら出来ないのですが、官軍は別です。
 会社で決められたルールの数倍の予算で、議決会議を通過してしまうのです!
 それまでは、予算を基準にヒットと回収率を計算していたのが、官軍がやるのだからヒットするだろうと、訳の分からない理論が暴走し始める。余計な雑音が計算式の中にまじり込み、正常な思考を妨げるのです(笑)。

 たいていのプロジェクト失敗は、それが原因なのですが、おそらく偉い人にはそれがわからんのです