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ランボー 最後の戦場 感想

ランボー 最後の戦場観ました。

スカッとする作品です。
物語の起承転結が明確に描かれており、わかりやすい構成になってます。ベトナム戦争を経て、世捨て人となっていたランボーが、なぜ戦うのかという意味を見出し、鬱屈した世捨て人を捨てて戦場に帰る。そして、その戦争が終わった時、彼は世捨て人ではなく、人として古郷に帰っていきました。

主軸は、戦争で傷ついた兵士が立ち直っていく話です。
その軸に枝葉のように、ミャンマーの民族紛争の問題と、アメリカ人の生真面目さと愚かさを盛り込んで、ただ銃をバンバン撃って爽快さだけを追い求めている映画と一線を置いています。
もちろん戦争映画の本質は、プロパガンダや反戦映画に二分でき、単純な送還感を求めるアクションだけの映画ではありません。映画そのものに政治的な意味が込められていることがほとんどではないでしょうか。その政治的な意味と個人的な悩みがあるからこそ、戦争映画がなくならないような気がしますね。

悲惨さを訴えながら、爽快であるというアンビバレントな要素があるからこそ、魅力的なのかもしれません。

ぐだぐだと余計なことを書いてますね(笑)。
話をランボーに戻しましょう。

銃撃戦は起承転結の結末にしかありません。それまでは、隠密であったり、敵の悲惨さを表す程度のアクションシーンしかありませんでした。そのため、結末の盛り上がり方がしっかりと盛り上がっています。

残虐性も快感も、混乱も必死さも……ありとあらゆる要素が入り混じり、お客さんを興奮の渦に巻き込んできます。結末の派手なアクションのイメージが強いのは、それだけ印象深くなるようにストーリー構成を練っているからかもしれませんね。
クライマックスまでずっと緊張してきた鬱積を発散するようなカタルシスが用意されています。


全年齢対象ではないので、18歳以上にならないとこの映画を見ることが出来ません。しかし、残虐描写がこの映画の本質ではないということは視聴した人だけが判ることかもしれませんね。
高校生くらいなら、戦争の悲惨さと人間性の欠如した姿を見せるという意味で、視聴してみても良いのかもしれません(自己責任ですけどね(笑))。


何はともあれ、残る映画は品質が高いということを証明している作品です。