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オブリビオン 感想

あらすじだけ転記します。

「2077年、エイリアンの攻撃を受け、地球は全壊。生き残った人類は、他の惑星への移住を果たすが、ジャック(トム・クルーズ)は交配した地球に残り、パトロール機バブルシップをかり、高度1000メートルの上空から地球を監視している。ある日、ジャックは墜落した飛行船で眠る美女(オルガ・キュレンコ)を発見する。目を覚ました彼女は、なぜかあったことのないジャックの名を口にした。ジュリアは何者なのか? この出会いで地球の運命が大きく動き始める」

だそうです。
以上転記はここまで。

お話は淡々と始まります。アクションシーンはハリウッド的な派手さがありますが、終始淡々と平板にストーリーが展開していきます。これだけ聞くと単調な印象ですが、その平板さがある意味異様な緊張感を生んでいます。

お話の構造やネタの部分は、おそらくそれほど奇抜ではありません。意外とすんなりと理解できる内容でした。映画や漫画・ゲームに多く触れている場合は、「ああ、これね」と何となく類似する話を幾つか思い出せるでしょう。

類似する作品があったとしても、オブビリオンの持つ独特な世界観は際立っています。
この世界観を見るという点においては、新しい体験を観客に提示してくれていると確信できます。過去に大スペクタクルシーンを売りにした作品がいくつも作られましたが、今作は群を抜いて完成度が高い。その意味では、見る価値はあると考えます。


教養――技術レベルを体感するという意味で――として、本作の価値は高いと思いましたが、いかがでしょうか。
お話やキャラクター造詣などの映画を構成する要素は、見ていて違和感を感じることなくしっかりと設計・作りこまれています。キャラクターの行動原則も、ある程度は納得行く形で演出されております。
総合的に見て見ると技術と世界観の描写が大変優れており、ほかは凡作でしょう(ひねくれてますか?)。


今作の見どころを挙げるなら、それはドローンの使い方でしょう。
コンピュータによって制御され、圧倒的な正確さと冷徹さで敵を駆逐していく描写は、ちゃんと恐ろしいと感じられるように描写されています。純粋に怖いと感じられる作りは、高く評価できるのではないでしょうか。
これから機会がどんどん発展して、軍事関係でもそれらが利用されるでしょう。
そうなった時、人間は機械によって駆逐されるかもしれません。彼らは、人情などまったくもっていません。0か1……敵か味方かを的確に判断します。そして、敵(例えば敵国の人種出会ったなら)容赦なく銃弾を浴びせるでしょう。

人間の抵抗はまったく無意味です。
映画では頑張って抵抗していましたが、実際にドローンが人間を駆逐しに来たなら、手も足も出ないまま一掃されてしまうのではないでしょうか。現実は映画のようにはうまく行きませんからね(笑)。

ドローンについてちょっと熱く語ってしまいましたが、今作がドローンを最初に扱った作品でないことは、日本に住んでいるなら気づいているでしょう。
なんと、1991年に公開された「ガンダムF91」にバグと言う名のドローンが登場し、人間を殺しまくっていたのです。驚愕ですね(笑)。
ただガンダムはそれ以前にも、ファンネルと言う凶悪な兵器を作り出していますから、ある意味こういう兵器者を新しく創出するのは得意なのかもしれませんね(無知なので、ガンダム以前にこれが使われている作品があったら申し訳ないです。ご教授いただけると助かりますね(笑))。